シミ取りレーザーの怖い失敗例

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気になるシミ、
レーザー取り治療で取ってしまいたい。
でも、怖い、失敗したらどうしよう!

 

その不安、良くわかります。

私もシミ取りレーザー治療を受ける前は、そうでした。

 

ただ、経験者として、シミ取りレーザー治療を実際に受けてみて分かったことは、シミ取りのレーザー治療は恐れる程のリスクがあるとは思えないということでした。

 

実際、私の経験ではトラブルとなったことはなく、身内や友人などにもたくさんシミ取りレーザー治療を紹介していますが、正直問題となった人はいません。

 

そこで、むしろ「シミ取りレーザー治療を失敗しているのはどのような人だろう?」と思って調べてみると、実はトラブルの多くは医師の話をしっかり聞いていないことによる認識不足や、受診者自身のアフターケアの失敗が主であるということがわかりました。

つまり、医師の話をまじめに聞いてキチンと対応していれば、シミ取りレーザー治療で大きなトラブルになることはほぼないにもかかわらず、きちんと対応しないでトラブルとなっている事例です。

 

ただ、シミ取りレーザー治療の失敗例について本当のところはどうなのか少し気になった点もあるため、一度しっかり医学専門誌や論文で調べてみることにしました。

そして、そのようにきちんと調べた結果を、このページではわかりやすいように紹介しましたので、シミ取りレーザー治療を受けるにあたって、少し不安に感じている方などはお役立てください。

 

 

 

 

シミ取りレーザーの失敗例

それではまず、ここではシミ取りレーザー治療の失敗例として、3点挙げられるものについてお伝えします。

以下の3点となります。

 

  1. 戻りシミ(PIH:炎症後色素沈着)
  2. 肝斑の悪化
  3. 白斑

 

戻りシミ(PIH:炎症後色素沈着)

おそらくシミ取りレーザー治療の「失敗」として最も良く言われるのはこのパターンです。

しかし、結論から言ってしまえば、この”戻りシミ”という現象は、人体の仕組みとして当たり前のようにありえるものであることから、「失敗」というと疑問です。

 

実際、シミ取りレーザー治療を受けに行くと、医師やカウンセラー、看護師からこの”戻りシミ”に関する注意をしつこいくらい何度も聞かされます。

 

この、”戻りシミ”と呼ばれる現象は、レーザー治療後、一旦はシミがきれいに消えたと思った頃(治療後1か月後あたり)に再度同じ箇所がシミのようになってしまうものです。

そして、レーザー治療をした人のおよそ30%程度(*1)に発生すると言われているものとなります。

また、この”戻りシミ”は一過性のもので、通常6か月程度もすれば自然に消えるものであるため、特段の処置は必要なく問題ないものではありますが、「せっかく治療したのに、またシミになった!」とクリニックに怒鳴り込む人もいるようです(*2)。

 

この点については、体質的なものや、レーザーの出力によるものなど様々に言われていますが、多くは治療後のアフターケアで医師の指示を守らないで患部を刺激してしまった人が多くなってしまうようです。

具体的には、レーザー治療後、非常にデリケートになっている患部を日焼けしたり、こすったりして刺激を与えことによって、”戻りシミ”になる場合が多いというもので(*2)、私たち受診者側のアフターケア次第である程度防ぐことができるものとなります。

 

ちなみに、管理人はこれまで何回かシミのレーザー治療を受けていますが、”戻りシミ”になったことはなく、管理人の周りでシミのレーザー治療をした人で、”戻りシミ”になった人は見たことがありません。

それくらい、受診者の責務としてきちんと対応すれば、問題となることは少ないです。

また、受診者側として、あらかじめ納得した上で治療を受けていれば、後でクレームになることもないため、「失敗」というと疑問なものです。

 

ちなみに、”戻りシミ”については、以下のページで詳しく説明しているため、もし詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

詳細情報  ”戻りシミ”について

>> シミ取りレーザー治療を受けたいと思う人が、知っておくべきことの全て

 

肝斑の悪化

続いて、肝斑(かんぱん)と呼ばれる女性に多く見られるシミの一種に対して、レーザーを照射するとシミがかえって濃くなるという事例が報告されています。

これもひとつの失敗と言えば失敗かもしれません。

 

この肝斑というものは、そもそも化粧やスキンケア、洗顔などで肌を「こすりすぎ」た結果として、シミになっているものです。

原理としては、前述した「炎症後色素沈着」と同じで、毎日の習慣による「こすりすぎ」によって繰り返し「炎症」を起こしてしまい、その結果として「色素沈着(シミ)」になっているものです。

 詳細情報  肝斑と、肌の「こすりすぎ」について

>> なぜ多くの人は肌の「こすりすぎ」で、自らシミを作り出してしまうようなことをするのか

 

このように、こすりすぎて炎症になっている部分(肝斑)に、さらにレーザーを当てて良い結果となるわけはありません。

そのため、肝斑にレーザーは禁忌と言われています。

 

ただ、このように「肝斑にレーザーは禁忌」と聞くと、恐いように感じるかもしれませんが、実際、肝斑は事例としては5%に過ぎないんです。(トップページの円グラフ参照)

 

以上から、実は肝斑は限られた事例であり、ほとんど多くのシミの例には該当しないため、実はそれほど心配するものでもないということです。

 

また、肝斑かどうかは医師の診察によるため、自分自身で肝斑ではないかと悩んでいるくらいであれば、医師の診断を受けた方が早いです。

特に、大手の美容クリニックでは、無料カウンセリングを実施しているところもありますので、まずは無料で専門家(医師)に相談された方が良いですね。

 

 

 

シミ取りレーザーの失敗例 白斑

続いての例は、白斑です。

シミ取りレーザーを打った箇所が逆に白く斑点のようになるものです。

 

この白斑については、明確に失敗と言ってもよい事例です。

専門的には色素脱失や、脱色素斑などと言われます。

この白斑に関しては、シミというよりアザの一種であるものに対してレーザーを打つと、白斑になるケースがしばしば報告されています。

 

例えば、通常おしりにできる蒙古斑が、体の異なる部位にできる異所性蒙古斑というシミ(実際はアザ)に対してレーザー治療をすると、白斑が発生するケースが報告されています(*3)。

ただ、この異所性蒙古斑と呼ばれるアザは、顔にできるケースは珍しいため(*3)、顔のシミで悩んでいる方はほとんど関係ない話となります。

 

また、太田母斑や扁平母斑と呼ばれるアザに対してレーザー治療をした場合にも、ごくまれに白斑は報告されていますが(*4)、シミの60%は紫外線を原因とした老人性色素斑ですので、ほとんどのケースではそれほど気にする必要はありません。

なお、この点についても、まずは医師による診断があり、太田母斑や扁平母斑、異所性蒙古斑などと診断された場合には、白斑のリスクも説明されるはずであるため、受診者側で心配するものでもないです。

 

結論:シミ取りレーザーの失敗を、あまり心配し過ぎてもしょうがない

以上、シミ取りレーザー治療の失敗と言える例として、戻りシミ・肝斑の悪化・白斑を紹介してきましたが、結論としてはあまり心配し過ぎてもしょうがないです。

きちんと医師の話を聞いて、きちんと対応すれば問題となることは少なく、肝斑やアザなどリスクのあるケースも医師の診断次第です。

そのため、もし診断を受ける前から不安や心配に思って身動きが取れなくなっているのであれば、とにかくプロである医師の診断だけでも先に受けてみるのが問題解決の近道です。

 

ただ、いざクリニックに行ってしまうと、診断だけで治療を受けないで帰るということは許されないんじゃないかと心配する人がいますが、そんなことはありません。

当サイト管理人がレーザー治療を受けた湘南美容外科では、はじめに「今日は治療までされていきますか?それとも診断だけですか?」と聞かれました。

そこで、何か気になることがあれば、治療を受けずに診断だけで帰っても問題ありません。

 

このあたりの流れについては、実際に当サイト管理人が美容クリニックでレーザー治療を受けた体験レポートもありますので、こうした情報も加味して、シミ取りレーザー治療を受けるか受けないか、冷静に判断して頂ければと思います。

 

 

 

余談:なぜ世の中ではレーザー治療のリスクばかりが強調されてしまうのか

ちなみに、ここからは余談ですが、「なぜ世の中ではレーザー治療のリスクばかりが強調されてしまうのか?」という点について、お伝えします。

 

シミのレーザー治療は実用化されてから25年以上も経つ成熟した技術で、医師によってその効果も実証的に証明されているにも関わらず、なぜレーザー治療に関してはことさらリスクばかりが強調されてしまうのかというと、実は医師側の事情と、化粧品会社の事情があります。

 

医師としては、「安全です」と言えない事情がある

シミのレーザー治療は、医療行為の一種であるため、リスクが完全にないかと言えばウソになります。

特に、医師の立場では、たとえ非常にレアなケースであったとしても、白斑などのリスクが無くはない以上、「リスクはありません。」といったことや、「安心です。」ということはまず言いません。

そのため、「安心です。」ということはインターネット上には、ほとんど出てきません。

 

化粧品会社としては、レーザーを受けるのではなく化粧品が売れてほしい

一方、シミに関連する商品を販売する化粧品会社としては、できるだけ自分の会社の商品を使ってほしいため、美容皮膚科に行って簡単にレーザー治療を受けられては困る立場となります。

 

そこで、「レーザー治療にはあんなリスクや、こんなリスクがあります」と強調して、結果として「だからこの化粧品を使ってください」という主張をして売るパターンが良くあるんです。

 

おそらく、シミのレーザー治療に不安を持ってこのサイトにたどり着いた皆さんも、これまで見てきたウェブサイトで、同じようにレーザー治療のリスクを喧伝(けんでん)して、最終的に化粧品を紹介しているパターンを良く見てきたのではないでしょうか。

 

失敗例、リスク、企業の思惑、それらを踏まえて冷静に検討を

このように、医師や医療機関の立場としては、シミ取りレーザー治療の安全性に対して声を挙げられない一方、化粧品会社などの立場では、シミ取りレーザー治療のリスクばかりを必要以上に喧伝しがちな構図があります。

ただ、シミ取りレーザー治療を受けたいと考えている方は、そういった諸々の背後にある事情も踏まえて、シミ治療を冷静に検討して頂ければと思います。

 

 

参考文献

(*1)つかはらクリニック院長のブログ 【シミ治療】PIH(炎症後色素沈着)と遺伝
(*2)葛西健一郎 『Qスイッチルビーレーザー入門』 文光堂
(*3)異所性蒙古斑のレーザー治療後色素脱失に関する統計学的検討
(*4)手塚 正,藤井 真,遠藤 英樹ほか 『Qスイッチルビーレーザーによる太田母斑の10年間の治療成績(第3報)-特に副作用としての脱色素斑の発生し易い条件の検討-』 皮膚の科学2:350-355,2003